更年期障害の関節痛症状と骨粗しょう症の原因と対策を知る

更年期障害症状関節痛

 

更年期症状のイメージとして、“ささいなことでイライラする”、“頭痛が治まらない”、“疲れやすい”、“首や肩がこる”、“手・足が冷える”など多くの症状があります。
ですが、実は更年期にはまだあまり認知されていない症状があります。それが“手足のしびれ”、“関節痛”、“骨粗しょう症”になります。

 

実際にこういった症状の原因が更年期症状であると診断された患者さんも多くおられます。

 

更年期症状の原因は女性ホルモン(エストロゲン)ですが、このたった一つの要素が様々な病気を引き起こします。手足がしびれて、物ももてない、さらに関節痛で動くこともできなくなる。

 

そうならないためにも、更年期の正しい知識をつけて更年期に苦労することなく、生活できるように備えていきましょう。

40代以降の更年期からの手足のしびれと関節痛

更年期症状の1つとして、手足のしびれがあります。少しでも動いた際に、手や足にしびれを感じる症状です。

 

他の症状としては、皮膚の表面がピリピリする・物を持っている感覚がない・蟻が皮膚を這っているような感覚(蟻走感)・無意識に手や指が動くなどの症状を覚える人もいます。

 

また、更年期症状を代表するものとして、関節痛があります。

 

“朝起きた時にひざがこわばる”、“なんとなく違和感がある”、“痛みがでたり、治まったりする”、“階段の上り下りや立ち上がった時に痛む”などの主な自覚症状がでてきます。

 

更年期症状の中でも手足のしびれはあまり認知されておらず、更年期障害と認識されている人は少ないとのことです。

 

ですが、しびれは自然治癒などが難しく、放っておくと慢性化したり、さらに悪化する可能性もあります。

 

感覚が麻痺したり、転倒してケガをするなどということも実際に起こっています。

更年期の関節痛の原因!なんで関節痛が更年期症状と関係あるの

加齢によって、軟骨を守る女性ホルモン(エストロゲン)が減少することにより、その働きが低下するため変形性関節症になりやすくなるからです。

 

関節の表面を守っている軟骨がすり減っていくことから、主に、“ひざ”に症状があらわれやすいとされています。

 

年齢では、女性は50歳以上、男性は65歳以上になると発症しやすくなります。性別では、女性は男性の3〜4倍なりやすいと言われています。

 

また女性は男性に比べると筋肉が少ないため、関節にかかる負担が男性より多いといわれています。

ひざにかかる負担

関節の中でも、もっとも負担がかかっているのはひざ関節です。

 

ひざは、“立つ”、“歩く”、“走る”、“座る”、“階段の上り下り”など、ふつうの生活をしているだけで、ひざに体重の3〜10倍の力がかかっています。

 

肥満がひざへ負担になると言われていますが、体重が増えれば増えるほど、ひざにかかる負荷も増すからです。

 

例えば、体重50sの女性の場合、立っているだけで150s、歩くと250〜350s、階段の上り下りは350〜500sもの負担がひざにかかります。

 

これだけの大きな負担が日常的にかかっていても、ひざ関節をおおているなめらかな関節軟骨と関節液が骨への衝撃を吸収し、ひざをスムーズに動かしてくれています。

 

さらにその関節軟骨や骨や腱を、筋肉がサポートして、ひざにかかる負担を軽減してくれるため、なめらかに動くことができています。

ひざの能力維持が健康寿命をのばす

厚生労働省によると、介護や寝たきりになることなく日常生活を送れる機関を示す健康寿命は、男性71歳(同年の平均寿命は80歳)、女性74歳(同年の平均寿命は86歳)。

 

つまり、平均して、男性は71歳から、女性は74歳から、一人で生きて行けず、他人の助けが必要な人生になります。

 

だれしも、寝たきりにならずに健康で過ごしたい、歩くことで健康寿命がのびます。

 

少しでも健康寿命を伸ばすために、ストレッチやかるい運動をおこない、歩く能力を維持しましょう。

ひざの障害を持つ人は全国に3000万人以上

高齢化人口の増加に伴って、足腰のトラブルに悩む人が増えています。

 

その中でも、中高年に多くみられる変形性関節症患者は、潜在的に3000万人いるといわれています。

 

変形性関節症のようなひざの痛みは、運動療法によってひざを強くして痛みをとる治療が最も効果的です。

変形関節痛は使いすぎが原因ではない

変形性関節症は、関節軟骨がなんらかの原因ですり減っていき、関節の摩擦のために炎症が起きて、痛みが起こります。

 

変形性の関節症が進行すると、上下の関節軟骨がすり減ってしまいます。

 

しかし、歩く量などの使いすぎが原因で関節軟骨が、すり減っていくわけではありません。

 

それよりも、痛みが原因で使わなくなることにより、症状の進行が早まる方が大きな問題とされています。

更年期の骨粗しょう症の原因!骨は、毎日生まれ変わっています

更年期障害症状関節痛

 

骨は全身の機能をはたしている核となる存在です。私たちの健康や若さは骨のおかげで支えられています。

 

その骨を脅かすものが、骨粗しょう症です。

 

骨は私たちの体の中で食べ物を細かくかみ砕く歯の次に固いと言われています。

 

固くて丈夫だからこそ、頭蓋骨が脳を守り、助骨が心臓や肺を守ることによって、その働きを保護することができます

骨は壊して、作って、のくりかえし

いくら骨が丈夫でも、まったく変化しないものではありません。

 

骨は、血液や皮膚などと同じように新陳代謝を繰り返して、古いものを壊して、新しいものを作り直しています。

 

成長期を迎え終わり、大人の完全な骨であっても、この作業を体の中で繰り返されています。

 

骨は入れ替え作業を一生行い続ける、「生きた臓器」とも言われています。

骨の新陳代謝メカ二ズム

まず、骨の新陳代謝は破(は)骨(こつ)細胞・骨(こつ)芽(が)細胞・骨(こつ)細胞の3つの細胞が行っています。

 

まず、破骨細胞が骨の表面にはりつき、古くなったところに強酸などを吹きつけ、骨から主成分であるカルシウムを溶かしだし、血液中に吸収させます。

 

すると、吸収され削り取られた場所に骨芽細胞が集まります。そして、へこんだところにコラーゲンを分泌し、自らを足場にして新たな骨組みとなる「骨基質」を作っていきます。

 

さらに、骨芽細胞は、この骨基質にカルシウムを主体にリンやマグネシウムなどミネラル類を付着させます。骨基質の隙間を、カルシウムなどの「骨塩」で塗り固め、へこみを埋めるようにして新たな骨を作っていきます。

 

そして、骨芽細胞は、自らつくり出したコラーゲンやカルシウムなどに覆われ、骨の中に埋まっていきます。そのあと、骨細胞に生まれ変わり、骨における一連の新陳代謝を担っている司令官となります。

 

この一連の流れを「骨代謝回転」といい、こうした現象を「骨のリモデリング(再構築)」と呼ばれます。

骨の再構築時間

骨は、吸収に約4週間、骨形成に約4ヶ月かかり、吸収が始まってから約5ヶ月かかります。

 

リモデリングにより、若者なら約2年で全身の骨がまったく新しいものに入れ替わります。

 

高齢者でも約5年で全身の骨が入れ替わります。5年後には今の体の中にある骨は一つも残っておらず、すべて新しい骨になっています。

 

成長期には、骨の吸収より骨形成の勢いが強いため、骨がより太く、より大きくなっていきます。やがて成人期を迎えるころになると、骨形成と骨の吸収が均衡になります。

 

そうして、骨の吸収と骨形成がうまくバランスを取れている限り、大人になっても骨の健康はしっかり維持されます。

骨粗しょう症になる仕組み

骨の吸収と骨形成のバランスを保つことが、骨の健康を維持するヒントになっています。

 

しかし、破骨細胞が古い骨を溶かして壊していく骨の吸収と、骨芽細胞が新しい骨をつくる骨形成のバランスが崩れる状況が起こります。

 

一つは、歯骨細胞の働きに歯止めが利かなくなり、骨の吸収の速度が一方的に高まって、骨形成が追い付いていない状態になります。

 

骨代謝回転も後押しされて高代謝回転となり、勢いづいた破骨細胞は骨をどんどん溶かし、質を低下させます。

 

もう一つは、破骨細胞による骨の吸収と骨芽細胞による骨形成とどちらの速度も低下してしまう場合です。

 

骨代謝回転の速度も徐々に低下して低代謝回転となります。すると、骨吸収に骨形成がじわじわと引き離され、骨は徐々に溶かされ変化していきます。

 

もともと、骨形成には骨の吸収の何倍もの時間が必要なため、骨代謝回転の速度が低下すると、骨形成は骨の吸収に追いつけなくなります。

 

そのまま骨吸収に引き離され続けると、骨から溶かしだされるカルシウムが次第に増加し骨を変化させます。

 

骨の吸収と骨形質のバランスが崩れ、骨吸収の勢いが高まると骨の主成分のカルシウムは溶け出し、血液中に吸収されていきます。

 

骨を壊し、カルシウムも補充されないまま、補充もされずに放っておかれると、隙間だらけのスカスカな骨になります。

 

骨量が激しく減少し、骨の強度も低下し、折れやすくなります。これの症状が「骨粗しょう症」です。

骨の代謝を崩す要因

骨の吸収と骨形成のバランスが崩れていくには、いったいどんな要因があるのでしょうか。

 

具体的に体の中でどのように変化しているのか、見ていきましょう。

女性ホルモンの減少

実は女性ホルモンは「骨の守護神」と呼ばれているほど骨にとって大切な役割になっています。

 

女性ホルモンは、破骨細胞の活動を抑制し、骨芽細胞の働きを助ける役割があります。

 

そして、歯骨細胞の数そのものを減らし、骨形成を進める骨芽細胞の数を増やします。

 

生理不順、無月経や更年期になって閉経するなどして、女性ホルモンの分泌が不足し、欠乏することにより、破骨細胞を抑制するものがなくなります。

 

その結果、破骨細胞は活発的に活動をはじめ、骨の吸収が高まり、骨を溶かしてスカスカな状態に変えてしまします。

 

60歳代後半の男女の女性ホルモン値を比較すると、男性の方が2倍以上も女性ホルモンが多いことが証明されています。

 

このことから、60歳以降の男性は、女性以上に女性ホルモンがあるため、骨密度が減りにくく、骨粗しょう症になりにくくなります。

血液中のカルシウムが不足すると、骨からカルシウムが溶け出していく

カルシウム不足も、破骨細胞を活性化させる要因になります。

 

食べ物やサプリなどで摂取するカルシウムが不足すると、血液中のカルシウムの濃度が低下し、破骨細胞の働きが一気に高まります。

 

成人の場合、体の中に700〜1000gのカルシウムが存在しています。そのうちの99%が骨に蓄えられ、丈夫な骨をつくったり、保ったりします。

 

残りのわずか1%、7〜10gのカルシウムは血液や筋肉、神経などの細胞に存在しており、筋肉の収縮や神経伝達などさまざま生体機能に重要な役割を果たしています。

 

このことから、血液中のカルシウム濃度は、常に一定に保たれるよう管理されています。

 

カルシウムが少し低下をすると、心筋などの筋肉の収縮や神経伝達がスムーズにいかなくなったり、ホルモンや消火酵素の分泌などが乱れたりします。

 

最悪の場合、動機、頭痛やしびれなどから命にかかわるような状態になりかねません。

 

そのため、体のなかには、血液中のカルシウム濃度がわずかでも低下したら、すぐさまカルシウムを補給するために、骨からカルシウムを血液に流す仕組みが備わっています。

 

骨は「カルシウムの貯蔵庫」であり、カルシウムが不足すると、破骨細胞を活発化させてしまいます。

年を重ねるごとに体の代謝が衰える

骨粗しょう症になる代表的な要因が“老い”です。

 

40代の半ばも過ぎ50代、60代の声を聞くようになると、体力はもちろん、内臓、皮膚や髪の毛など全身の細胞の新陳代謝が衰えてきます。

 

破骨細胞と骨芽細胞の働きが衰えてしまいます。

 

骨の細胞の新陳代謝のスピードが衰えて低代謝回転になると、当然、骨は弱く、折れやすくなっていきます。

 

これは高齢者の骨粗しょう症に多く見られる症状です。

骨粗しょう症の種類

骨粗しょう症には、発症原因により、種類が分けられます。

 

女性の骨粗しょう症の大半が50前後に閉経を迎える「閉経骨粗しょう症」があります。

 

それに対して、閉経前に女性が発症する骨粗しょう症を「若年性骨粗しょう症」もしくは「閉経前骨粗しょう症」といいます。

 

女性ホルモンは主に卵巣でつくられるため、卵巣摘出手術を受けた場合や、無理なダイエットなどが引き金となって、長期間の無月経になったりした場合に、閉経前のまだ若いうちに骨粗しょう症を発症することがあります。

 

また、ホルモンの分泌に関わる甲状腺の病気の影響や、乳がんなどの治療に用いられるホルモン抑制剤や関節リウマチなどの治療に使われるステロイド剤など薬の副作用によっても発症することがあります。

 

ちなみに、閉経前に過激なダイエットなどによって骨代謝が乱れ、骨粗しょう症の一歩手前のレベルまで骨量が減少している人は「骨粗しょう症予備郡」と呼ばれます。

 

一方で、高齢の男性が発症する骨粗しょう症の多くは「老化性骨粗しょう症」です。

 

その中でも注目されているのが、中高年の男性を中心に増加している「新型骨粗しょう症」です。

 

糖尿病や動脈硬化などの生活習慣病などから骨質を劣化させることが原因で、骨量は変わらないのに骨粗しょう症が発症するのが特徴です。

そもそも人の骨量ってどのくらいあるの

生まれたばかりの赤ちゃんの時には骨量はわずか10gしかありません。1歳〜4歳までに体の成長と共に骨量が急激に増えていきます。

 

女性の場合、12歳前後で初潮を迎え、卵巣から女性ホルモンの分泌が高まります。その2年くらい前から女性ホルモンが急激に増え始めます。

 

そして、その症状とともに10〜16歳にかけて急激に骨量を増やしていきます。

 

男女とも18〜20歳のころに骨量はピークに達します。しかし、男女問わず45歳前後を境に、骨量の推移は大きく変化しはじめます。

 

加齢によって新陳代謝が低下するために、それまでの高い骨量を維持席なくなってしまいます。

女性ホルモンの減少にともなう、骨量の変化

女性の場合は、急激な変化に陥ります。50歳前後になって閉経を迎えることで、「骨の守護神」である女性ホルモンの分泌量が一気に減少し、それと同時に骨量も急速に減り始めます。

 

とくに閉経後の2年間の骨量の減少がはげしく、この2年間だけで2.7%も減少します。

 

閉経後10年間で骨量は15〜20%も減少しています。

 

こうした女性の急速な骨量の減少は、閉経後16年ほどつづきます。そのために60代の女性の多くが、若いころの80%前後まで骨量を減らしてしまい、「骨粗しょう症予備群」と告げられることになります。

 

その後は、骨量の減少は緩やかなカーブを描くようになり、加齢とともに骨量が減り続けることに変わりはありません。

 

60代後半から70代になると、骨量が若い頃の70%を切る女性も珍しくありません。

 

そのため、この年代の女性に「骨粗しょう症」と診断される方が多いです。

関節痛・骨粗しょう症の対策!一般的な変形関節症の治療方法はまちがっている

関節痛で医療機関にかかると、“電気をあてる”、“注射を打つ”、“飲み薬を処方する”といった痛みをやわらげるための治療が行われます。

 

しかし、その治療方法が本当に効果的なのでしょうか。

根本療法にならない、抗炎症鎮痛薬

関節痛の痛みで医療機関にかかると、炎症を抑えて痛みを軽減させる抗炎症鎮痛剤がまず処方されるのが一般的です。

 

痛みをとるためには、こうした薬物療法がそれなりに効果的です。

 

しかし、痛みを抑えることが目的であって、根本的な治療にはなっていません。

 

また、継続的に服用することによって、“胃腸障害”、“腎機能障害”、肝機能障害“なども発症する可能性も高くなります。

 

このことをよく理解し、抗炎症鎮痛剤薬は、外出時や運動する際の本当に必要な時だけ使用することが大切です。

抗炎症鎮痛薬のメリット・デメリット

一方で、抗炎症鎮痛薬には、塗り薬、湿布薬などの外用剤もあります。外用剤は、飲み薬のように副作用がほとんど確認されていないことから、慢性的な痛みには塗り薬や湿布薬の方が副作用も少なく長期間使用できます。

 

抗炎症鎮痛薬

  • 飲み薬

メリット:強い痛み、熱や腫れに効く、効果が早い、急性期慢性期に使える
デメリット:胃腸障害の副作用がある長期間服用した場合、腎障害や肝障害のおそれがある

  • 塗り薬

メリット:痛みが長期間続く場合に使用する。副作用がすくない
デメリット:かぶれ、かゆみなどのアレルギー反応を起こす可能性がある

  • 湿布薬
  

メリット:痛みが長期間続く場合に使用、副作用が少ない
デメリット:かぶれ、かゆみなどのアレルギー反応を起こす可能性がある

  • 座薬

メリット:急性期のつよい痛みに効果的で即効性がある
デメリット:胃腸障害の副作用、発疹、喘息、長期的に服用した場合、腎障害や肝障害のおそれもある

もうやめた方がいい、ヒアルロン酸関節注射

ヒアルロン酸関節注射は、関節軟骨や関節液の成分であるヒアルロン酸を関節に注射して、炎症を抑える補助療法のことです。

 

注射直後は痛みも軽減されますが、個人差もありますが、3〜4日程度しか効果は続きません。

 

また、痛みがぶり返すため、注射を繰り返します。人工関節の手術をする患者さんは、手術日までに合計50〜100本も注射を打っていた人が多いとの確認も取れています。

 

ヒアルロン酸関節注射を続けると、徐々に関節軟骨が弱まっていきます。

 

また、安全とされていますが、注射による最近などが関節に混入する可能性はゼロとは言えません。

実際のヒアルロン酸関節注射の効果

更年期障害症状関節痛

 

日本では40年前から頻繁に使用されているヒアルロン酸関節注射ですが、欧米ではほとんど行われていません。

 

国際的なガイドラインでも、運動療法に比べる、注射の効果は非常に低く評価されています。

 

運動療法は注射以上に痛みを軽減する効果があります。

 

運動療法の継続で、関節や筋肉が強化されて進行を防止することができます。

 

これらの理由から、ヒアルロン酸関節注射による治療はあまりおすすめできません。

ヒアルロン酸関節注射のデメリット

ヒアルロン酸関節注射にはいくつかのデメリットがあります。デメリットも理解したうえで、自己判断をしていきましょう。

  1. 注射の痛み止め効果は3〜4日しか続かない
  2. 打てば打つほど、効果が蓄積されるわけではない
  3. 運動療法のように、筋肉や関節を強化する効果がない
  4. 頻繁に長期間使用すると、変形関節症の進行を促す可能性がある。

実は年々減ってきている、電気などの物理療法

医療機関で行われている電気療法や光線療法などの物理療法は、ホットパックや専用の機器を使った温熱療法が一般的に使用されています。

 

よく「電気をあてる」といわれている治療は、マイクロ波や超音波を流してあたためる治療法です。

 

電気を使って刺激を与える電気療法も、レーザーや赤外線をあてる光線療法もひざを温めて血行を改善し、痛みを一時的に軽減するのが目的です。

 

大型の病院ではこうした物理療法をあまり行われていません。

痛みのために安静にするのも問題

これまでも、「痛みがあるときは安静にしてください」といわれることがあったかもしれません。

 

しかし、痛みのあるところを大事にしすぎていると、痛みは徐々に進行していきます。

 

ひざを痛めた患者さんの話なのですが、ひざをかばい過ぎてしまったために、一度寝込んだことで寝たきりの状態になってしまった人の話も聞きます。

 

これは「生活不活発病」といって、使わなくなった体の機能が衰えてしまうことをいいます。

 

痛くても、5分歩いて、足を動かすことで弱くなっていくのを防げます。

 

痛くてもできることを行っている人としてない人では、10年後、20年後の人生が違ってきます。

関節痛の対策

痛みを避けることで、使わなくなくなることで、骨や関節軟骨、筋肉、じん帯はさらによわまり、衰えていきます。

 

さらに、変形性関節症になりやすい中高年は、加齢によって筋肉や骨が衰えてきており、痛みによって動かなくなることで、筋肉や組織の萎縮をもっと早めてしまいます。

 

軽く5分でも動かしてみたり、ストレッチなどを続けていくことで、痛みを軽減させることは十分に可能です。

 

痛みがなくなった分だけ運動量を増やしていけば、これらの萎縮の進行を抑え、逆に丈夫にしていくことができます。

関節症部位の温める、冷やすの使い分け

変形性関節症で痛むときは、冷やすべきか、温めるべきかを判断するのは、熱や腫れがあるかどうかで判断してください。

 

熱をもっていたり、腫れていたりする場合は、冷やして炎症を静めましょう。

 

熱や腫れがなかった場合は温めることで、ひざの血流を促して新陳代謝を活発にし、痛みを軽減するのに役立ちます。

 

また、お風呂やシャワーを使ったあとも冷やすようにしましょう。

冷やす効果について

変形性関節症の症状が進んだ急性期には、熱や腫れをもつことがあります。

 

関節を冷やすことで、炎症を起こしている細胞の活動を抑え、症状の軽減に役にたちます。

 

冷やすには、氷と水をいれた氷のうや、アイスパックなどに用いて冷やします。

 

冷やす時間は、1回30分〜1時間ほどを目安にしてください。

 

アイスパックなどをあてる場所は少しずつずらしながら、熱や腫れのある場所全体を冷やすようにします。

 

熱や腫れがひくまでは、1日2〜3回を目安に行いましょう。

温める効果について

変形性関節症の場合、基本的にはあたためることが痛みの軽減になります。家庭療法では、入浴して温めるのがベストな方法です。

 

活動を始める前の朝と、活動した後の夜の1日2回、入浴して温めるのがおすすめです。

 

それ以外では蒸しタオルやホットパックなどでひざの周囲を温めてください。基本的にひざを温める時間に制限はなく、1日に何回温めてもOKです。

 

ただし、ホットパットやカイロなどの温熱グッズを使用して温めるときは、長時間の使用による低温やけどに注意してください。

 

温熱グッズは、肌に直接あたらないようにタオルや薄い布をあてた上から使うようにしましょう。

 

痛みは、温度が上がるほど感じにくく、温度が低いほど感じやすくなります。慢性的な痛みを抱えている人は、入浴も含め、常に温める習慣を身につけましょう。

骨粗しょう症の対策

骨粗しょう症は、一度発症してしまうと、二度と治らない病気ではなく、予防したり、改善していくことが可能です。

 

日常生活の中で、気をつけないといけないのが、適切な栄養の摂取と運動になります。

 

この二つは、生涯自分の骨の健康を守っていくテーマになります。

朝食を抜く人は骨密度が低い

作っては溶かし、溶かしてはまた新しく作る。骨は障害にわたって新陳代謝を繰り返す生きた臓器です。

 

いつまでも丈夫で若々しい骨を維持するには、まず、バランスの良い食事をきちんととることが重要です。

 

そのうえで、骨の材料となるカルシウムなどのミネラルやタンパク質、ビタミンなどの栄養を十分に補うことです。

 

そのために、朝、昼、夜と1日3回きちん食べる習慣を身につけることが大切です。

 

「朝は忙しくて食べる暇がない」、「ダイエット中だから朝は食べない」など、朝食を抜く人が少なくありません。

 

国民健康・栄養調査では、30代の女性の約6人に1人、60代の女性の約14人に1人が朝食をとっていないことがわかりました。

 

これまでの調査でも、「朝食をとらない人の骨密度は低い」ということがわかっています。

 

骨の健康と若さを保ち続けるには、長年の食生活の積み重ねがものをいいます。

 

もし、朝食を抜いている人は今からでも遅くないので、1日3回食事をとることを心がけてください。

 

食生活を整えることで、骨の状態も整えます。

日本人はカルシウムが不足している

カルシウムは骨の主成分であり、骨の新陳代謝にとってなくてはならない栄養素の代表格です。

 

カルシウムは体内で合成ができないので、必ず食べ物からとる必要があります。

 

食事によるカルシウムが不足すると、血液中のカルシウム濃度も低下し、その結果、骨粗しょう症になります。強くて、丈夫な骨をつくるにはカルシウムをとることが絶対条件です。

 

しかし、飽食と言われる日本では、圧倒的に不足している栄養素が、カルシウムなのです。

 

厚生労働省によると、健康を維持するために必要なカルシウムの摂取推奨量は、50代以上の女性が1日に650r、男性が700rです。

 

ところが、実際の摂取量は、40代の女性が423r、骨粗しょう症に関心の高い60代に女性でも526rにとどまっています。

 

しかも、この推奨量は、適正な骨量を維持してきた人を目安に算出されています。

 

骨粗しょう症の予防や治療のために、さらに150rを上乗せして、1日800r程度のカルシウムをとることが望ましいことになります。

 

30代の女性は骨の健康維持に必要とされる量の半分以下、60代の女性は3分の2程度しか、カルシウムがとれていないことになります。

なぜ日本人はこんなにカルシウム摂取量が少ないのでしょうか

カルシウム摂取量が少ない原因としてあげられるのが、飲み水です。

 

日本の水道水は、欧米のようなカルシウムなどミネラル類の豊富な硬水ではなく、ミネラルの含有量の少ない軟水です。

 

水は毎日大量にとるものですから、欧米に比べて日本はもともとカルシウムがとりにくい環境にあると言えます。

 

加えて、カルシウムの豊富な牛乳など1人あたりの乳製品の摂取量が、日本は欧米と比べて格段に少なくないのです。

 

実際に、牛乳は約4分の1、バターは約7分の1、チーズは約10分の1にとどまっています。

 

食生活をめぐるこうした環境が、日本人おカルシウム不足に大きく影響しています。

胎児の骨格成長は母親の栄養状態にかかっている

人間の骨は、母親の子宮にいる胎児のうち、妊娠8週目の早い段階で形成されるからです。

 

この段階で、母親の栄養状態が、胎児の骨格成長に大きな影響を与えます。

 

日本の20代の女性は5人に1人以上がやせすぎており、骨の健康に必要なカルシウムやビタミンDの栄養が不足しています。

 

母体内のビタミンDが不足しているので、子供の骨軟化症の病気が増えています。

 

母親の栄養不足は、その子供の思春期後半に得られる最大骨量や、閉経後の骨量低下、高齢になってからの足の付け根の骨折のリスクなどと関係があると考えられています。

 

骨の健康の鍵となる栄養素として「カルシウム」、「ビタミンD」、「タンパク質」、補助する栄養素として「ビタミンK」、「マグネシウム」、「亜鉛」、「カロテノイド」があります。

 

食材としては、乳製品、果実・野菜、魚が薦められています。

 

さらに、身長の伸びと骨量の増加が急速に起こる小学校高学年から中学生にかけては、骨に刺激を与えて骨細胞を活性化させる運動をすることが大切です。

 

思春期には成長ホルモン、性ホルモンの増加し、骨量の増加速度が最大になります。

 

また、女性にかんしては初経前の運動により、手足の骨の外側が特に太くなります。

 

骨量や骨強度は、骨に加える負荷が大きければ大きいほど増加するため、歩行→ランニング→ジャンプの順に運動効果は大きくなります、

 

具体的には、ラジオ体操、新体操、器械体操、バレエ・ダンスなどのジャンプ運動がおすすめです。

骨を若返らせる方法

骨粗しょう症の治療法は、年々、進化していっています。

 

骨粗しょう症の薬といえば、カルシウム製剤と女性ホルモン製剤しかありませんでした

 

しかし、薬の種類も増え、いずれの薬も治療効果が科学的に証明されており、骨折の減少や骨量の増加などの効果を発揮しています。

 

一人ひとりの患者さんに適した薬が選択され、場合によっては複数を組み合わせて処方されるようになっています。

筋肉のように骨も鍛えれば強くなる

私たちの体はとても合理的にできています。

 

少しでも使うところは強く丈夫なる一方、筋肉と同じであまり使わないところは次第に衰えていきます。

 

運動など、普段の活動量から骨に負担をかければかけるほど、鍛えられ、丈夫な骨になります。

 

骨に負担のかからない生活を送っていると、弱くて脆い骨に変わっていきます。

 

栄養をとっていたとしても、運動不足では、骨は丈夫にはなりません。骨粗しょう症の治療や予防のためには、日頃から運動して骨に負担をかけて、丈夫な骨に作り替えていくことが大切です。

骨を丈夫にするには運動が欠かせない

骨はつくっては溶かすの繰り返しで成り立っています。その時々の状況によって、その姿かたちや骨格、さらには骨量、骨質、骨強度まで、わずかでも変わっていくデリケートな組織です。

 

骨に大きな力がかかれば、その大きな力が耐えれるように、骨が自ら太く、丈夫にあるよう作り替えていきます。

 

その逆もあり、骨にかかる力が小さければ、細い骨でも耐えられるため骨はそのように自ら脆く作り替えます。

 

ここにおもしろいデータがあります。

 

無重力状態の宇宙では、1ヶ月間生活した宇宙飛行士の骨量が約1.5%減少したと言います。

 

さらに6ヶ月間滞在すると、約10%もの骨量が減少したといいます。

誰でも気軽にできる骨トレーニング

年齢も体力も関係なく、誰もができるウォーキングです。

 

自分のペースで取り組めて、効果の高い骨のトレー二ングとして、推奨されています。

 

ウォーキングは足を前に出すたびに、全身の体重が付加として骨にかかります。

 

その度に、骨に刺激を与え、骨芽細胞による骨形成をプッシュアップします。骨密度の減少を抑えるのではなく、骨密度を高めて骨粗しょう症の予防や治療にも
効果を発揮しています。

 

脚力のほかにバランス能力もきたえられるので、転倒や骨折の予防にも効果が期待できます。

 

足の付け根の骨折の80%は転倒がきっかけで起こります。

 

足腰が弱まり、ちょっとのバランスを崩すとそのまま転んで、足の付け根を折ってしまうのです。

 

ウォーキングは、この足の付け根の骨折を予防する効果があります。歩行能力の高い人ほど転倒しにくいからです。

 

さらに、戸害を歩くことで日光浴にもなります。適度に日差しを浴びることにより、カルシウムの吸収や沈着を促すビタミンDが皮膚で合成されるので、骨密度のアップが期待できます。

1日のウォーキング量

ウォーキングを10分間すると約1000歩になります。

 

1日に10分、15分でもいいので、とにかく歩き始めることをおすすめします。

 

歩くのになれれば、少しずつ歩く距離を延ばし、歩く速さをあげていきましょう。ちょっと汗ばむくらいで、1回に30分ぐらい歩くのが理想です。

 

健康のために、女性は毎日8300歩以上、男性は毎日9200歩以上歩くと良いと言われています。

 

1日30分のウォーキングを習慣化できれば、目標値を簡単に達成できます。

更年期の手足のしびれ・関節痛の対処方法

更年期障害症状関節痛

 

手足がしびれや関節痛の主な原因は、女性ホルモン(エストロゲン)の減少です。

 

エストロゲンの働きとして肌のハリや弾力を保ちます。

 

エストロゲンが少なくなることで皮膚が薄くなり、些細な刺激にも過敏に反応してしまい、しびれを感じやすくなります。

 

時間が経てば自然と治まることが多いのですが、しびれている時間が長い・手足だけでなく全身がしびれるといった場合は、病院で診てもらう必要があります。

 

もしかしたら、別の病気の可能性もあります。神経内科・整形外科などを受診するようにしましょう。

 

更年期障害による手足のしびれは、血流の流れを良くすることで改善できます。

 

適度な運動が効果的なので、ウォーキング・軽いジョギング・ストレッチ・散歩などを習慣化していくと効果が期待できます。

 

同じ姿勢でいると血液の循環が悪くなるだけでなく、末梢神経を傷つけてしびれの症状が出やすくなります。

 

入浴やシャワーもしびれにはとても効果があります。ぬるめのお湯で全身を芯から温め、手のひらで円を描くようにマッサージを行いましょう。

まとめ

日常生活の中で起きている小さな症状が実は私たちもしっている大きな病気につながっています。

 

病気になったからといって、病院の治療だけに頼らず、自分も治療のために動いていかないと、改善は難しいことがわかっています。

 

まずは、調子がおかしいと感じたら、医師に診断してもらいます。

 

その中で、どのように治療していくかを医師と相談します。

 

そして、自分からも治療のために、運動したり、運動前後に症状の部分を温めたり、冷やしたり、マッサージしたりなど適度に体をいたわることが大切です。

 

そのためにも、しっかりと体に必要な栄養素を取ることも、治療していくためには重要になっていきます。

 

日々の“ほんの少し”の行動が、遠くない未来に自分に健康という形でかえってきます。

 

あなたがこれからも健康で不自由なく更年期を乗り越えるために毎日を過ごせるように“ほんの少し”を意識していってください。

 

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